コロナワクチン;基本情報
ワクチンに関する質問を頂戴する機会が増えました。下記情報をお読みいただいた上でそれでも質問がございましたらご連絡を宜しくお願いいたします。
なお電話での対応も行っておりますが通常業務に支障をきたしております。可能でございましたらメール( info@funakoshi-naika.net )にてご連絡を宜しくお願いいたします。
ファイザー社のワクチン(2回接種)をモデルに説明いたします。
①なぜ効くのか?
新型コロナウイルスの一部のmRNAを加工し、筋肉注射により体内に注入します。ヒトの細胞内に入るとヒト免疫細胞が異物と認識して、免疫ができます。
②ヒトの遺伝子に影響するのでは?
理論的にはヒトのDNAに影響を与えません。つまり遺伝への影響は無さそうです。
③安全性はどうなのですか?
副反応と有害事象に分けて説明いたします。
副反応;接種部位の腫れ(80%程度)、疲労感(50%程度)、頭痛(35%程度)、筋肉痛(15%程度)が主な副反応です。なお悪寒、関節痛、発熱などの諸症状も報告されています。このワクチンはインフルエンザワクチンよりも非常に高い有効性を示します。理由はしっかりと免疫反応が引き起こされるからです。
よって副反応も強く出ます(良薬は口に苦し?)。対策としては安静や接種部位の冷却、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン(商品名;カロナール、タイレノール)の頓服が有効です。
有害事象;極めて低い確率(100万例の中で5人程度)で過度な免疫応答を引き起こす「アナフィラキシー」が起こることがあります。よって当院を含め接種を行う医療機関では万全の態勢で臨みます。
④アナフィラキシーの症状は?
皮膚の痒み、じんましん、目の充血、まぶたの腫れ、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、口の中の違和感、腹痛、吐き気、息苦しさ、喘息症状 これらが代表的な症状です。90%が接種後30分以内に出現します。
⑤新型コロナワクチンどれくらい効くのですか?
以下の指標に対する有効性が証明されています。抜群の効果です。
★ 感染を予防する ⇒ 92%
★ 発症(感染して症状が出る)を防ぐ ⇒ 94%
★ 重症化を防ぐ ⇒ 92%
⑥2回の接種の間隔は?
3週間程度の間隔をあけて接種いたします。
⑦ワクチンの有効性は?
少なくとも半年は有効であると言われています。詳しいデータはこれらか明らかになってくると思います。
⑧接種する際に注意が必要な方は?
以下の方は注意が必要です。
・過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方
・過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた方
・過去にけいれんを起こしたことがある方
・ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
また、血液をサラサラにする薬を内服中の方、血小板減少症または凝固障害のある方
は、接種後の出血に注意が必要とされています。
人類の英知を集めワクチンが極めて短期間で開発されたことは本当に幸運だと思います。副反応が強いのは気になりますが有害事象はほぼありません。積極的に接種を進めるべきだと私は考えます。
(追記)下記サイトも参考になります。
#これでわかる!新型コロナワクチン情報 https://medicalnote.jp/covid19-vaccine/