コロナと胸痛(胸の痛み)について
「コロナに感染し自宅療養中です。昨日から胸が痛みます。心臓に何か問題が生じているのでしょうか?」
「コロナ感染から無事に復帰できました。しかし胸の違和感が続きます」
「ワクチンの接種後から胸が痛いのです」
患者さまから様々な相談を受けます。コロナが関わる胸の症状についてまとめてみました。
症状を認める状況には三つのパターンがあります。
①コロナウイルスに感染している(ウイルスが活性化している)状況で起こる症状。
②感染は収束したが後遺症が生じている状況(コロナウイルス後遺症)
③ワクチンによる副作用
その機序ですが以下のように様々です。
・ウイルス自体が心臓に悪い作用を及ぼす
・ウイルス感染に対して防御的に働く免疫機構(サイトカインなど)が過剰に反応し、逆に心臓に悪影響を及ぼす。(例;血の塊(血栓)が産生され心筋梗塞や肺塞栓症を引き起こす)
・他の臓器の働きが低下したため、結果的に心臓にも悪影響が出る(例;肺炎による低酸素⇒心臓の機能低下(心不全))
当院では胸の症状を認める病気(心筋梗塞、心不全、不整脈、肺塞栓症、肺炎など)を専門的に検査し、診断しております。またコロナウイルス後遺症にも積極的に対応しています。ご心配な方はご連絡ください。