コロナ後遺症が生じるメカニズム
当院ではコロナ後遺症外来を立ち上げています。連日多くの患者さまが受診されます。
患者さまと接して次のような印象を持っています。
①ワクチン接種をしていない、完了していない方に多い
②コロナ感染時の症状が強かったわけではない。軽い症状であった場合も後遺症が生じている。
③症状としては「長引く咳」「倦怠感」「頭痛」「微熱」「無気力感」が多い
④採血を行っても異常をほとんど認めない
そもそも何故後遺症が生じるのでしょうか?
その機序には不明な点が多く、これから明らかになるはずです。
現時点では以下のような機序が挙げられています。
・体内に残ったウイルスやその断片が炎症を起こす。
・免疫が働きすぎて自分自身の体を攻撃してしまう(膠原病と似た機序)
・臓器のダメージが大きく修復に時間がかかっている。
・コロナ感染前から体内に潜んでいた病原体(例えばヘルペスウイルス)が再活性化した。
お困りの患者さんに何とか報いようと試行錯誤の毎日です。漢方薬なども使用しながら改善を見守っております。
最後になりますが当院患者さんには以下のようにお話ししております。
・「コロナには感染します。よって備えを」https://www.funakoshi-naika.net/info/3222/
・ワクチンは「重症化を防ぐ」「後遺症を防ぐ」目的で接種を受けましょう。