狭心症や心筋梗塞;胸以外に症状が出る時がある
当院では「胸痛外来」を開設しています。
「胸痛」と言いましてもその痛み方、程度などで原因は異なります。
胸痛を来す代表的な病気の中に狭心症や心筋梗塞があります。
メディアを通じて多くの方がこの病気の怖さをご存知ある一方、症状が必ずしも胸に限局するものではないことはあまり知られていません。
狭心症や心筋梗塞が起こると心臓とは別の場所に症状が起こることが少なくありません。
これは「関連痛」といって、背中、肩や腕、みぞおち、奥歯・のどに痛みを感じたり、肩こりや胸焼けという誰でも普段経験する症状を示す方もいます。
先日当院を受診された中年女性も「安静時にのどの奥の違和感と歯が痛くなる」という症状を認めるため当院を受診されました。
他の病院のお力添えも頂きながら検査を行いましたところ「冠攣縮性狭心症」であることが判明しました。
冠攣縮性狭心症については以下のサイトをご覧ください。
30年ほど前の私の祖父の話です。胃のあたり(みぞおち)が重苦しい感じがするためかかりつけ医を受診したところ心筋梗塞と診断され即日入院となりました。