新型コロナ後遺症外来
新型コロナ後遺症
コロナウイルス感染から回復したにもかかわらず様々な症状に苦しんでいる方々がいます。
新型コロナ後遺症です。
当院では後遺症に対する専門外来を立ち上げて日々患者様の不安に対応しております。
どのような症状がありますか?
誰でも感染する可能性がある新型コロナウイルス、オミクロン株はそれほど重症化は無いという事実がわかってきています。
ところが感染時の症状の有無とは関係なく、回復した後にも後遺症として様々な症状が見られる場合があります。
また後遺症は20歳代・30歳代でも発症する割合が高いなど、どの年代でも認められています。
次のような後遺症があると言われています。
- 倦怠感
- 思考力・集中力の低下
- うつ・不安・不眠
- 立ちくらみ
- 頭痛
- 胸痛
- 動悸
- 息切れ
- 呼吸困難
- 咳
- 下痢
- 腹痛
- 関節痛・筋肉痛
- 嗅覚・味覚障害
- 脱毛
原因はわかっていますか?
残念ながらはっきりとしていません。自分自身を攻撃してしまう抗体(自己抗体)や過剰な炎症(サイトカインストーム)、
残存したウイルスそのものによる臓器障害などが原因として挙げられていますが明確にはなって
いません。
よって改善するまで長い時間がかかる場合もあり、感染から1年経過後も症状を認めるという報告もあります。
後遺症を来しやすい背景は?
イギリスのデータですが
- 高齢者
- 肥満
- 女性
- 発症時の症状が5つ以上ある
このような感染者に後遺症が生じやすいようです。
感染時に軽症で済んだ場合は後遺症はない?
ノルウェーでは「軽症感染者の半分程度に後遺症が生じた」というデータが報告されています。
軽症=後遺症はない、という単純な話ではなさそうです。
現在主流のオミクロン株はどうなのか?
これから正確なデータが出てくると思います。下記グラフをご覧ください。静岡県のデータです。
オミクロン株による後遺症の症状はデルタ株以前のそれと比べて大きく異なりますね。咳と頭痛が多いのが特徴です。
当院でも同じような傾向にあります。
当院の新型コロナ後遺症外来でやっていること
① 問診(感染時期、ワクチンの接種状況、症状、もともとお持ちの病気など)
② 診察(表情の観察、心理検査(必要な場合)、全身の診察)
③ 検査(必要であれば以下の検査を組み合わせます)
- 採血
- レントゲン検査
- 心電図
- 超音波診断装置 など
④ 治療
ほとんどの場合が症状に対応する対症療法となります。お越しの患者さまに伝えておりますが治療期間が数週間以上になる場合がほとんどです。漢方薬も併用しながら患者さまの苦しみを少しでも和らげる、気持ちに寄り添う治療を心がけています
受診について
直接の来院でも構いませんが予約をお入れいただくと比較的待ち時間が短くて済みます。
予約はインターネット、お電話のどちらでも可能です。
病状によっては初回の受診に加えて数回の通院が必要となる可能性もございます。ご了承ください。